細胞や分子を人工的に再構成することで生体現象を再現するバイオロボットや組織工学,人工細胞の研究が近年飛躍的に発展しています.
しかし,このような生体システムは非常に複雑であるため,人工的な生体組織の構造設計は実験者の経験則や試行錯誤に基づいているのが現状です.そのため,実験にかかる時間やコストが非常に高くなってしまう工学的な課題があります.
私の研究は,数理科学とマイクロ・ナノロボティクスのアプローチを融合することで,システマティックに生体組織や人工細胞の構造を予測設計・制御する新たなバイオロボティクスの方法論を構築することを目標としています.
2024/11/6
実験系で見られる細胞集団内のトポロジカル欠陥の確率ゆらぎを定量化する確率モデルについての論文がnpj Biological Physics and Mechanicsの創刊号に掲載されました.
2024/11/6
名古屋大学大学院工学研究科 マイクロ・ナノ機械理⼯学特別講義にて「アクティブ・ネマティクスの原理から探求する生体組織制御」と題して講義を行いました.
2024/10/16
単連結領域上のネマチック液晶の弾性エネルギーの陽公式についての論文がProceedings of the Royal Society Aより出版されました.
東京大学 三好裕之 特任研究員,奈良高明 教授 との共著論文です.
2024/9
2024年度戦略的創造研究推進事業(さきがけ)の研究領域「未来を予測し制御するための数理を活用した新しい科学の探求」において,新規研究課題「細胞配向のトポロジーが創発する人工筋組織の機能制御」が採択されました.
2024/9/21
1st Digital Brain Workshopにて"Topological control of nematic cell alignment based on complex analysis"と題して講演しました.
2024/9/13
第41回センシングフォーラム 計測部門大会にて"フランク弾性エネルギーの陽公式に基づく細胞配向ゆらぎの定量計測"と題して発表しました.
2024/6/13
2重連結領域上のネマチック液晶の配向の陽公式についての論文がProceedings of the Royal Society Aより出版されました.
京都大学 坂上貴之 教授との共同研究の成果です.
2024/4/1
東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻の講師に昇任しました.